1999年12月30日
今年最後の更新となる、みーちゃんでーす。
いやー、何とか更新できてよかった。来年もよろしくお願いしまーす。
ベットに寝てから２時間ぐらいたった時、ダーリンが嬉しそうにやって来た。迷子の子供が、ママを見つけた時のような顔だった。実際に少し迷ったらしい・・・
「赤ちゃん見てきた？」って聞いたら、「うん、頭とんがってたよ」だって。
おいおい、最初の言葉がそれかよー。この病院は立ち会い出産じゃなかったので、父親が我が子を抱くことも、感動して涙することもない。やっぱり立ち会い出産の方が、父親の自覚が早くもてるのだと思う。涙したダーリンを見てみたかった。
周りの赤ちゃんがぎゃぁーぎゃぁー泣いてるのに、うちのだけ「ふん、うるっさいわねー」という感じで、眉間にしわ寄せて寝ているらしいが、図太い！「将来大物になるかも」と、どこの親も期待するような言葉を発してしまった。
だいたい「うちの子は違う、うちの子は！」とか、よく口にだしたり思ったりする人もいると思うが、自分の能力のなさを自覚しないで、子供に背負わせるなってるんだよ！！分かってますか？みなさん！
でもこの時点で「うちの子が一番かわいーい」と思う人は、かなりの親バカだ！！
だってどう考えたってサルだよ、サル！うちの子なんか頭とんがってて、おまけに毛がとーっても少ない（ダーリンが言ってた）。とても（田村正和ふうに）「うーん、プリティー」とは言えない・・・
女の子の場合「この子は絶対に嫁にはやらん」て言ってる人の子供に限って、１０代で嫁いじゃうし、父親が「俺と結婚させるんだ！」とか言ってる人も、決して少なくないだろう。
夕方になって、やっと自分でトイレに行くことを許された私は、まず我が子に会いに行こうと立ち上がった。生まれた時に、「ほら、泣いてるよ」と今にも倒れそうな状態の私に血塗れの物体を見せられても、「ああ、あんなのが入ってたんだぁ、あれじゃぁ重いはずだよ」としか思えない。
部屋のドアを開け廊下に出た瞬間、クラクラっとして壁にもたれ掛かってしまった。ああ、女の子らしい・・・まるで少女漫画のように「わたくし、体が弱いの・・・」とか、こそっと言ってみたりした。ヒロインは私、相手役は壁だった・・・
子供を産んだからだけど、こんな貧血になったのは生まれて初めてで、頭はクラクラ、心臓バクバク、決して壁に恋をしている訳ではない。
頭と心臓が一緒にパラパラを踊り始めたんじゃないかと思うほど激しく、息使いも荒くなってきたので「こりゃやばい」と思い、ベットに戻った。普段も女の子らしい？が、今の私は本当に何も出来ない、おしとやかな女の子だ。
自分で戻って来たくせにヒロインを演じて、「何処の何方か存じませんが、ありがとうございました」なーんて言ったりした。
それにしても、トイレのお許しが出てもこれじゃあ「漏らしなさい」と言ってるようなもんじゃないかーーー！！どうしろっていうんだ！！ばかやろーー！！
そんなことを思っている時に限って、トイレに行きたくなってしまった。
頭と心臓も踊り疲れて今は静かなので、再度挑戦することにした。
またまた襲って来る、女の子らしさ。しかし、「漏らすもんかー」と言い聞かせながらやっと来ましたトイレちゃん。出産後は、まだ沢山の血や胎盤の残りが出てくるので、今みなさんがお使いいただいてる、普通の大きさのキーボード（小さいのではない）を少し小さくしたぐらいの生理用品を身につけているのだが、これまた凄い血の量だ！
これじゃあ、少女漫画のようになるはずだよ・・・
そして用を済ませ拭いた瞬間、私は固まった。ひょえーなんと、あそこがラグビーボールみたいに腫れてる！！！
「えっ？ここが私のあそこ？」っていう手触りで、鏡があったらぜひ覗いてみたかった。「ここは元通りになるんだろうか？」と真剣に思っていたけど、今ではすっかり元通りで、切った傷口も分からないほどに治ったよ。よかった、よかった。
少し短いけど、今年はこれでおしまい。みなさん、よいお年を。
じゃあまたね、ばいばい。
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