過ぎ去りし “戯れ言” 2000年初春




2000年2月29日(火)晴 〜

 今朝方は風も収まっていたのだが、また北西の風が音を立てて吹いている。ここ数日は望遠鏡を覗いていない。雲が多かったこともあるが、星が出ている日は多かった。しかし、連日の風に辟易していたためだ。アストロスキャンはずんぐりしたデザインだから風圧の影響を受けにくいのだが、風は砂埃を運んでくる。季節柄空気が乾燥していることも手伝ってか、黄砂のように風に乗って砂がやってくる。尤も、寒いのが嫌ということもあるのだけれども。そして然う斯うしている内に、木星と土星がお向かいの屋根に隠れてしまった。自宅周辺はけっして都会ではないのだが、近所の水銀灯はぎらぎらしているし町の灯で夜空は白んでいる。木星や土星を眺めることに比べると、光害でよく見えない星雲星団の観望にイマイチ情熱がわかない…。

 では昨日の続き。今使っている PC は HDD がすべて SCSI で、Tekram の Ultra Wide SCSI のホストアダプタ DC390F に接続している。SCSI 機器は HDD の他に MO と CD-R に CD-ROM、それから PCMCIA TYPE1 のアダプタとフラットベッドスキャナが AHA-2940U に接続している。つまり都合2枚の SCSI ホストアダプタを接続しているわけ。そこで AHA-8945 を DC390F と置き換えることにした。DC390F に接続している内蔵 SCSI HDD の内、3台は Wide SCSI だ。AHA-8945 には、50pin の SCSI HDD を 68pin の Wide SCSI ケーブルに接続するアダプタが1つ同梱されている。これを使って3台の Wide SCSI HDD と1台の SCSI HDD を、先日100円で購入した5コネクタの Wide SCSI リボンケーブルを使って AHA-8945 に接続し、それら4つの HDD の論理ドライブが C,D,E,F になるように設定した。実はあと2台 SCSI HDD が残っている。これらは AHA-2940U の内部コネクタへ接続することにした。外部機器は従来通り AHA-2940U へ接続するので、接続された SCSI BUS は以前よりも 40cm ほど長くなってしまった。BUS ラインが伸びた事による不安定要素を、AHA-2940U のユーティリティ (SCSI BIOS) で転送速度を 5MB/sec へ抑え払拭することにした。これで不具合は出にくいだろう?
 HDD やその他 SCSI 機器の ID 設定を直す必要もあって、ここまでで既に4時間ほどかかった。そして、よせばいいのにお蔵入りしていた PCI のサウンドカードを引っぱり出して ISA の製品と替えてみた。これがいけなかった。システムがとたんに不安定になって、ハングアップが頻出。スキャンディスクを何度も何度もやり直す羽目となった。使っているマザーボードは、PCI 機器を4台(ビデオ,SCSI ×2,サウンド)にすると不安定になる傾向がある。Tekram DC390F を AHA-8945 にしたら比較的安定しているから、また PCI 機器の4枚挿しを試したくなったのだが、あえなく玉砕。今夜はまた懲りもせずに仕事用 PC の Millennium II を今一度取り付けるチャレンジ予定。
 ということで、実は昨夜徹夜してしまった。これほど手間取ったことは久しぶりだ。プランニングが穴だらけだったからこうなった次第で、もっとしっかり思考実験して効率的な交換作業計画を立ててから取り組むべきだった。しかも明け方には、サウンドカードのデバイスドライバインストールで初歩的なミス。旧いカードなので設定アプリケーションがロングファイルネームに対応していないのを忘れていて、何度もトラブルシューティングしてしまった。ふと Autoexec.bat の追記内容を見たらロングファイルネームを与えていて間違いに気付いた。その間およそ1時間、徹夜は思考力を弱めるねぇ…。

 夜、再び AHA-8945 導入の続きをする。Millenium II の導入チャレンジは、明日以降に見送る。取りあえずドライバ関係を調整することにした。Windows Multimedia Player の動作が不安定になったため、その再インストール。しかし復旧せず。徹夜の疲れがどっと押し寄せてきたため、今日はこれ以上さわらないことにした。




2000年2月28日(月)晴 〜

 今朝はとても不気味なヤツに遭遇した。不愉快なので詳しく書かないが、君子危うきに近づかずは現代こそ重要なのかも?それにしても、言動には気を付けたいものだ。
 さて、長女H氏は洟垂れ以外快調のようだ。土曜日におもちゃ屋さんで座り込みをしていたが、そんなに欲しいのならと昨日そのおもちゃを買った。しかし、予想通り?家では大して遊んでいない。公園では大はしゃぎだったから、ちょっとした庭でも欲しいよね。狭い室内でたくさんのおもちゃに囲まれるよりは、屋外ではしゃぎまわる方が楽しそうだと思う。と言うことで、グリーンジャンボをちょっとだけ買うことにした。

 夕方は秋葉原へ。みーちゃん氏からダンス・ダンス・レボリューションとそのコントローラ、そしてCCサクラのアドベンチャーゲームを買ってきて欲しいとの依頼。プレステ2登場を心待ちにする皆さんにとっては今更だろうが、滅多に使わないプレステを活用するんだってさ。大抵のお店が閉まる時間だったので、寄り道はあまりできなかった。それでも、AHA-8945 を見つけたので、DV カメラからのキャプチャ目的に購入した。ちなみにゲーム片手に帰宅したので、みーちゃん氏も PC パーツを買ったことを大目に見てくれたようだ。(購入したゲーム機器総額のちょうど倍の価格だったのだが…)AHA-8945 を選択したのは Win95 でも DV キャプチャが可能で、しかも一般的な SCSI もサポートしているからである。DV もしくは i.LINK、コンピュータの世界では IEEE1394 とか Fire Wire と呼ぶが、それらはシリアル SCSI の一規格で、デジタルビデオカメラでは標準的に採用されている。1本のケーブルで画像と音声の入出力ができるというものだ。今までは、デジタルビデオカメラのアナログ出力をビデオキャプチャボードで PC に取り込んでいた。ちょうど5年前に購入した旧い製品だが、今でも十分な性能だ。しかし、ISA BUS 製品のためにデータ転送速度に制限があって、キャプチャサイズ 320×240 までしか録れない。しかし AHA-8945 ならば、720×480 でキャプチャできる。オリジナルはデジタルビデオカメラなのだから、DV でビデオキャプチャするのが理想なのだ。とは言え、AHA-8945 はそれほど新しい製品ではない。だから、定価から考えれば随分安く購入できた。
 AHA-8945 を見つけたとき、AHA-2940U の置き換えを想定していた。AHA-2940U は外部接続 SCSI 機器専用に取り付けている。この機能は AHA-8945 上の SCSI BUS で代替可能と目論んだ。ところが、外部接続機器の SCSI コネクタ形状を失念していたのだ。AHA-8945 の外部ケーブルは、68pin か 50pin 高密度タイプしかサポートしていなかった。SCSI 機器専用ケースはアンフェノールタイプ。トホホである…。




2000年2月27日(日)晴 〜

 朝、クルマのウィンドウガラスの水滴を拭おうとしたら凍り付いていた。それでも天気は良く日光が降り注いでいる。午前中は昨日と同じくクルマで買い物へ行ったが、車内は暑いくらいだった。こんなクルマなので、温室効果は深刻だ。熱線を遮断するため金属蒸着フィルムをガラスに貼ってから随分緩和されたが、それでも直射日光が降り注ぐと室温はグングン上昇する。ちなみにこのクルマは4人乗りで、後部座席がある。長女H氏はそこに設置されたチャイルドシートに座っている。彼女は乳児のころから使っているので、チャイルドシートには殆ど抵抗が無いように見える。しかし、チャイルドシートが全くダメな子供もいる。シートは窮屈だから嫌なのだろう。そう言えばウチのクルマ、仮にあと数年乗るとして、今のチャイルドシートが長女H氏の体格に合わなくなるときがくる。へんな座布団みたいな補助シートがいるのだろうか?リアシートは、子供用といってもおかしくないほど小型で、子供専用シートといっても過言じゃない。こんなシートに補助シートを取り付けるのは却って危険だ。
 さて天気が良く暖かだから、午後から近くの公園に出かけた。この辺りでは紅梅が咲いたりと春の気配があるが、公園内には草木が少なく寒々としていた。いろいろな遊具で10人ほどの子供達が遊んでいる。人気はブランコ。他には、社会問題になりつつあるキックボードで競争に興じる少年グループが小さなトラックを旋回していた。
 春遠からじとは言え、日が陰れば寒いですね。1時間ほど公園で過ごして、引き上げた。長女H氏はストレス発散できたかな?




2000年2月26日(土)曇ときどき雪 〜

 長女H氏の下痢もおさまった。みーちゃん氏は、恒例の花粉症に悩まされている。アレルギー性鼻炎の抑制剤を服用しているが、今度は薬が合わないのか思考力が落ち喉が乾くという副作用に襲われるのだそうだ。尤も、鼻炎症状に比べれば些細な副作用だと言うことで、外出時などは薬を飲んでいる。自分も軽い慢性鼻炎なのだが、花粉症に比べればホントに些細な症状だ。まぁ気の毒な話だが、外出しないとどうしてもストレスが溜まってしまうってことで、今日は久し振りにクルマでお出かけをした。
 今週は強い季節風で、クルマも土埃にまみれている。洗いたい心境だが天候がよくない。青山あたりに行くでもなし、まぁいいかってことにした。
 さて、今月最後の週末だから諸々と支払いを済ませなければならない。お出かけついでに銀行へ振り込みと引き出しに行く。都銀の口座を使っているが、土曜日は午後2時以降 ATM の利用料金がかかってしまうし、日曜祝日は有料だ。だから午前中に行く。都銀に比べて、郵便局は土日祝日夕方5時まで ATM が空いてる時間一律無料だから便利だ。本当は郵便局で決済したいのだけれど、そうもいかないようで不便な都銀を使っている。リテールの拡販を目指すなら ATM はコンビニ並みに開けて、手数料なんて NTT のようなことを言わなければいいのにね。大体、土日祝日に窓口を閉めているようでは、サービスは期待できないかな。金融自由化と言っても、相変わらず足並みそろえて旧来の体制を維持しようとしている今の大手銀行じゃあ、リテール拡販どころか、コンビニやネット銀行にごっそり顧客を取られてしまうよね。
 残念ながら曇り空で気温も低いから、屋外で何かするってわけにはいかなかった。まぁアウトドア派じゃないからね、マンネリだけどショッピングセンターに行く。
 長女H氏は随分我を通そうとするようになった。おもちゃ屋さんでは気に入ったおもちゃを手に取って遊んでいる。いい加減そこから引き連れようとすると座り込んで抵抗するし、抱き上げて強制退去すれば泣き叫ぶ。気に入った場所を見つけて座り込んでいるを抱き上げても同様だ。これから何年かはこんな状態なのかなぁ。ちょっとうんざり。これから子育てが始まるんだなぁと感じた一日だ。
 買い物の方はベネトンで長女H氏のセーター、ACTUS でリサイクルガラス製の大きなディスペンサー、そして会員制のスーパーマーケットでお米と夕食材を求めた。
 夜、「玩具の神様」第2話を観た。来週がまた、楽しみだ。




2000年2月25日(金)晴のち曇 〜

 国会議員の産休制度が認められるとのことだ。女性の権利は結構なことだが、国会議員は選挙によって選出される職業であり、産休により長期間業務から離れることを有権者が知らなかったわけである。また、出産のためとはいえ長期の休みを取っても支障が無い職業なのであろうか?在任中に妊娠してしまう姿勢に問題があると思うのだが如何?勿論、それは個人の自由ではある。しかし、国会議員としての業務遂行に妨げになる状態を自ら理解して作る出したというのは、事故や病気に遭うのとは事情が異なると思う。いや、事故や病気に遭うことでさえ、常に回避する周到な注意をしてもらいたい。はっきり言って、業務が遂行できなければ辞任して、より相応しい人材に職務を代わってもらうべきだね。

 さて、今朝は船橋に出かけたが、ふと車窓から外を眺めたら富士山が見えた。紀伊半島からも見える場所があるというのだから、船橋あたりから見えるのは驚くに値しないだろう。しかし、高層建築に遮られて都内でも富士山が見えることは稀だ。ちょっと嬉しかった。そう言えば、東北新幹線からも大宮近辺までは富士山を遠望できるんだよね。富士山って、妙にわくわくするんです。

 ところで Millennium II だが、仕事に使っている PC100 のシステムへプライマリビデオとして取り付けた。セカンダリは AGP のオンボロ Stealth II G460。仕事用 PC の PCI BUS は 33.3MHz 動作ということもあってか、不具合なく動作している。Matrox の Millennium シリーズは発色が美しくフォーカスもしっかりしていて、しかもスクロールはとても高速だ。最新モデル以外は3D機能が弱いが、アクションゲームや3D画像の生成を行わないのであれば最強のディスプレイアダプタだと思う。初代 Millennium は登場から5年近く経つ製品だが、未だに現役として十分使うことができ経済的だ。
 2枚のディスプレイアダプタを接続することにより Windows98 のマルチディスプレイ機能を使うわけだが、用意したディスプレイのサイズが違うため表示解像度が違うのでやや使いにくい。このマルチディスプレイ機能は、ディスプレイの数だけデスクトップ面積が拡がって表示されるようになる。個人的には、セカンダリディスプレイは選択ウィンドウを全画面表示させて使うというスタイルを期待していた。ちょっと残念だ。ちなみに、最新の Millennium である G400 のデュアルヘッド仕様は、そのような使い方ができるのだそうだ。しかも、セカンダリディスプレイのモニタは一般のテレビも使用可能とのことである。G400 は PCI BUS の製品がないため、ウチのホビー用 PC では使えない。今後マザーボードを買い換える機会があれば、G400 のデュアルヘッドを是非使ってみたいと思う。しかし、Windows95 を 98 へバージョンアップする予定はないから、結局使わないだろうけどね…。Windows98 や 2000 では使えない機器が多いから、それらが壊れてしまうまでは Windows95 を使い続ける予定。




2000年2月24日(木)晴のち曇 〜

 長女H氏が下痢になってしまった。風邪が原因なのだろうか?今まで予防接種以外の薬を採ることがなかったから、案外薬の副作用かも知れない。食欲はしっかりあるし元気でもあるから、みーちゃん氏が病院で下痢止めを貰って来て飲ませることにした。

 さて、 お陰様で 40,000HIT。誠にありがとうございます。みーちゃん氏の子育てページ(出産日記と化してますが)も更新しました。今後もよろしくお願いします。また、50,000HIT 時にはプレゼント企画を考えています。取りあえず 44,444HIT を踏んでしまったら、画面のハードコピーを添えてメール連絡して下さいませ。厄払いに何かプレゼントさせていただきます。

 昨年末以降、何度と無くディスプレイアダプタの交換調整をしている。今まで使っていた Matrox Millennium を Millennium II に交換する作業だ。Millennium II へ交換したいのはビデオメモリが 8MB 搭載されているからで、Millennium は 4MB のため SXGA (1280x1024) ではフルカラーを 24bit で処理している。これを 32bit で処理させるようにしたいのである。ちなみに PC で表示できるフルカラーとは 24bit、つまり16,777,216色で、これを越えるカラーパレットの定義はない。従って現状では、32bit 処理したからといって表示できる色の数が増えるわけではない。
 さて、ディスプレイアダプタは画像表示だけに特化したコンピュータと言える。CPU にあたるのはグラフィックチップなどと呼ばれる MPU で、32bit から 64bit、そして最近では 128bit に進化している。32bit,64bit,128bit というのは、8 や 16、32 の倍数だ。256色は 8bit で、ハイカラーと呼ばれる65,536色は 16bit。そしてこれらのように、色数がグラフィックチップの処理 bit の約数であれば、1つの色データの転送は1アクセスで完了する。ところが 24bit は約数ではないため、何回かの転送に一度、1つの色データの転送を2回に分けることになる。このため、24bit に Null data を 8bit 足して 32bit としてフルカラーを処理することにより、データアクセスを高速化する手法が採られるのだ。しかし、色数と表示解像度は表示周波数の問題を除けば搭載されているビデオメモリの容量で決まる。例えば SXGA で 24bit 色表示した場合の1画面のデータ量は 1280×1024×24 という式で算出され 31,457,280bit、メガバイトに直すには 8×10242 で割ってやればいいわけだから 3.75MB だ。つまり 4MB のビデオメモリが搭載されていれば表示可能。しかし、32bit 色で処理すると1画面あたり 5MB で、それ以上のビデオメモリが搭載されていなければならない。そこで、手持ちのディスプレイアダプタの中で 8MB のビデオメモリが搭載されている Millennium II に換装することとした次第。ところが、PCI クロックが 37.5MHz なのが災いしているのだろう。どうにも不安定なのだ。挙げ句にベンチマークでは、Millennium の 24bit モードよりも Millennium II の 32bit モードの方が遅いのだからトホホなのである。実は今回使用している Millennium II、ビデオメモリが 4MB の製品に 4MB の WRMA を追加しているのだが、この追加メモリがハズレなのではないかと思っている。尤も、33.3MHz の PCI クロックならば安定するから、仕様外の使い方ができないのは残念だが当然なんだよね…。
 ちなみに、マザーボードのチップセットは 440FX。CPU は Pentium-II で、メモリは EDO-DRAM である。375MHz のクロックは今となってはローエンドだが、MPEG-Video エンコード以外では支障が無いから、まだまだこのまま使い続けようと思っている。




2000年2月23日(水)晴 〜

 みーちゃん氏が長女H氏を病院に連れていったところ、鼻水が気管に落ちて咳をするということだ。

 さて、みーちゃん氏がビデオテープの整理をした。彼女秘蔵のテープは、カール・ルイスが100mの世界新を出した時の模様だったり、オグリキャップの引退レースだったり、ダウンタウンのコントなどなどだそうな。引っ越しの時にも処分しなかった、みーちゃん氏が厳選したテープたちの中に、1本だけ私のが混じっていた。

 貸しレコードも無い地で学生時代を過ごしたので、音楽は専ら FM 放送が頼りだった。当時は FM 誌も3つの週刊誌があって、番組表片手に随分エアチェック(FM ラジオ放送を録音)した。丁度、英国ロックとオーストラリアのロックが元気良く、アメリカのロックは旗色が悪かった時代。
 社会人になってからは CD を買うようになって、エアチェックは滅多にしなくなった。同時に、コンサートへ行くようになった。その殆どはメジャーな外タレで、ポリシーも無く名前を知っているアーティストのコンサートならばとにかくチケットを獲って行きまくった。その中で印象深いのが、‘84年のスーパーロックといつだったか忘れたが R.E.O.スピードワゴンのコンサート、それからサッフォーのコンサート。スーパーロックは、アンヴィルとボン・ジョビが前座で、スコーピオンズ,マイケル・シェンカー・グループ,ホワイトスネークがメインのコンサートだった。全国4カ所で開催されたと思うが、名古屋公演を観た。灼熱の名古屋球場も、取りのホワイトスネークが登場する頃には日が落ちていた。当時ドラマーは故コージー・パウエル。彼のソロがホルストの惑星交響曲の火星で、背景に輝く木星の輝きと共に今でも心に残っている。この楽曲は、エマーソン,レイク&パウエルに収録されている。ちなみにジョン・ロードは日本公演の前に脱退していて、スーパーロックには参加するとの話は噂に終わった。R.E.O.スピードワゴンは「涙のフィーリング」のヒットに合わせての来日だったと思うから、‘85年かその翌年の来日公演だろう。武道館のコンサートで、アンコールが鳴り止まず、会場の電灯が点きウグイス嬢が終演を案内している中、ステージに再々々登場して「ジョニー・B・グッド」を聴衆と大合唱した。あの時の“You are crazy !”というセリフがまた印象深い。今思えば、あんなに時間がおしてしまって会場スタッフの人たちは大変だったろう。サッフォーはフランスの女性ボーカリストで、初代 MR2(AW) のコマーシャルソングに採用された。だから、やっぱり‘85年頃のコンサートだろう。芝の郵便貯金ホールだったと記憶している。武道館のゲイリー・ムーアとバッティングしてしまい、再来日が無さそうなサッフォーをとった。このコンサートは、会場スタッフが客席に配置されていたにもかかわらず観客が舞台前に殺到し、ディスコ状態でノリノリというものになった。サッフォーが手袋を観客に取られてしまったりとアクシデントはあったものの、観客のテンションが異様に高くアーティストも負けず劣らず最高に盛り上がっていた。その後、売れる前のアラームのコンサートでも感じたが、マイナーアーティストのコンサートはファンの純度が高いから、すっごく盛り上がって楽しいのだ。
 さて、外タレ以外のコンサートというと、専ら谷山浩子さんのコンサートに通っていた。きっかけは些細なものだ。新聞の文化欄にアルバム「たんぽぽサラダ」が紹介されていた。そんな折、コンサートがあることを知って行ってみた。デニス・デ・ヤングの「デザートムーン」をカヴァーして、それが民放のドラマ主題歌に採用されていたこともきっかけだったと思う。‘85年のことだ。当時はバンド編成でツアーをしていたみたいだけど、このバンドが下手くそで第一印象はあまりよくなかった。でも、清涼感ある歌声となんとなく気持ちいい曲調が気に入って、浩子さんの名前を“ぴあ”などで見つけるとチケットを買うようになった。‘88年から青山円形劇場で数日間にわたって毎年コンサートをするようになったが、この101人コンサートからはまってしまった。青山での初日、ステージで花束を渡せたのがはまったきっかけかな?いや、渋谷駅から花束抱えて青山通りを歩いたんだから、その前からはまってしまっていたのでしょう。(みーちゃん氏にもこんなことはしてないなぁ。読まれたら叱られるな…)このとき、「ここは春の国」をリクエストしたのは私。ちょうどフィットネスジムへ行ったあとのコンサートだったので、スイミングパンツを持っていたのだ。って、意味不明だね。浩子さんはこのとき、持っていなさそうなものを会場に持ち込んでいる人にリクエスト権をあたえてたのだ。で、水着というお題に応えれたという次第。

 冒頭に戻る。テープは、‘91年にメルパルクホールで行われた「谷山浩子コンサート with ねこ森アンサンブル」を録画したもの。NHK が衛星放送で放映したもので、当時実家では衛星受信ができたため帰省ついでにエアチェックしたものだった。番組中、ソ連のゴルバチョフ大統領の演説に関するニューステロップが流れる。大統領は‘91年12月21日に辞任しソ連を解体しているから、そのときの演説だろう。20世紀を代表するニュースの一つを含んだビデオテープなのだった。久しぶりに浩子さんの歌声を聞いた。振り返れば知り合いのコンサートに行って以来、ここ4年は浩子さんはおろかコンサートすら行っていない。だから何なのだ?と言われると困るのだが、それだけの話。せめて、ニューアルバムくらい買いたいな。




2000年2月22日(火) 快晴〜

 相変わらず長女H氏は咳をしている。元気なのだけど、とても心配だ。空気が乾燥しているのも、咳をひどくしている原因のよう。飲み物を採ると随分治まる。明日も咳をするようなら、また病院に連れていくことにした。
 電車の吊り広告に、隣の億万長者なる見出しがあった。東洋経済誌の広告だ。自社株のストックオプションで、億万長者が続出している会社があるのだそうだ。尤も、潜在的億万長者(ストックオプションを行使していない)も含めた話のようだが、なんとも羨ましいかぎりだ。ストックオプションとは、インターネット大辞林によると「会社に貢献した特定の個人や機関に報酬として、あらかじめ決めた価格で自社株式を購入する権利を会社が認めること」だそうだ。まぁ、金がすべてとは言わないが、労働の対価は多いに越したことがない。対価が多ければ、携わる仕事はそれほどの価値があるとも言えるわけで、仕事に時間を費やす意味付けが堅固となる。
 話は変わる。ナポリ在住の方が発信している ●LA MATTINA● というページを拝見した。生活自体が愉しめそうな雰囲気で、羨ましく思った。隣の芝なのだろうとは思うが、佇まいがいいのだ。自分の風景を心象に想うと、借り物の器に収まっているイメージがするんだよね。まぁ、それはなんらかのコンプレックスなのだろうけど。答えには気付かないようにした方が幸せかな?(苦笑)




2000年2月21日(月)〜

 薬のお陰だろう。長女H氏は平熱になった。まだ咳はしているが、食もいつも通りだ。尤も、今回の風邪では食欲不振にならなかったのでその点が安心だったわけだが。
 さて、みーちゃん氏のCCさくら熱は相変わらずだが、ビデオは14巻までしか出ていないし、それも見終わってしまったので次を物色している。そして、セーラームーンに白羽の矢が立った。先週あたりからビデオを借りまくっているようで、今週にはRも見終わるようだ。ちなみにセーラームーンは200話のストーリィがあって、5つのシリーズに分かれている。無印,R,S,SS,スターズである。このテレビアニメーションには少なからぬ因縁があるが、実はちゃんと見たことが無かった。
 最初の内はイマイチだったようだが、今ははまってしまっている。CCさくらとセーラームーンのビデオを買おうなどと言っている。尤も、値段を知ってレンタルで我慢するそうだ。
 さて、TV番組では久し振りにドラマに興じている。先週末にはグラナダTVの「第一容疑者」があった。初めて見たストーリィでうれしかった。相変わらずおもしろかった。また、土曜ドラマの「玩具の神様」。タイトルからの想像は見事に裏切られてしまった。でも、やっぱりおもしろかった。次回が楽しみだ。それにしても、BS でかつての秀作ドラマを再放送しないかなぁ。若山富三郎主演の「事件」シリーズをもう一度観たい!




2000年2月19日(土)〜

 長女H氏が風邪をひいて、週末は家でのんびりとなった。生まれて以来、本格的な病気は初めてだ。昨夜からせきをしていたが、明け方にぜいぜいいう呼吸音で目が覚めた。苦しげに顔をゆがませているという訳ではないのだが、洟で鼻通りも悪く呼吸困難になりそうだったから、鼻吸い器(洟をチューブで吸い出す赤ちゃん用品)で洟を吸い出した。これはかなり辛いようで、彼女は随分嫌がる。
 彼女は生まれて以来初めての病気だ。発熱は一度経験しているが、そのときは自然に解熱した。今回は咳に痰と鼻水、それに発熱となった。しかし、幸いにも下痢や腹痛は無く、頭痛も無さそうだ。ほっぺたを真っ赤にしてぜいぜい言いながら遊んでいる。食欲も普段よりちょっと細くなった程度だ。とは言え、体温計は39度を指している。子供は容態が急に変わることが多いと聞く。早速、転入時に役所で貰った病院リストで近在の小児科病院を見つけて出かけた。近所に小児科があることを知っていたが、一度予防接種をお願いしたところとんでもない対応をされたとのことで、みーちゃん氏がその病院は絶対に嫌!という。そのためクルマでないと行けない距離の病院となった。ところが、行ってみたらば病院が無い…。なんと廃業したとのこと。役に立たない行政情報だ。近くのスーパーマーケットに内科医院が入っていることを思い出して、行ってみたらば幼児もOKとのことで助かった。(乳幼児お断りな内科医はそれなりに存在する。子供は容態が急に変わると書いたように、乳幼児を扱うにはそれなりの専門知識を必要とするそうだ。尚、医師免許は専門ごとに発行されるわけではないが、所属する学会以外は専門外として標榜しないのが普通だ。)ここなら歩いて来ることもできるし、設備もスタッフも新しいからそれなりの意気込みでやってるようで使える。今後引っ越すまでは、この病院を使うこととしよう。ちなみに予防接種は、近所の産婦人科を使っているとのことだ。
 さて容態である。診断は風邪。治療は無く、薬の処方のみである。処方箋によると解熱剤と痰を切り鼻水の粘性を低下させる薬、それと抗生物質。薬を理解させることはまだできない。ごみ箱へ捨てに行くとか、おもちゃ箱に片づける両親のどちらかに物を渡す程度の言葉は理解できるようになった。でも、不味いものを食べたり飲んだりさせることはまだまだできない。そこで、ジュースやヨーグルトなどに混ぜて薬を飲ませる。なんとか日に三度、薬を飲ませることに成功した。




2000年2月18日(金)〜

 いろいろな考え方がある。一卵性双生児の兄弟でさえ、嗜好が違うのだ。DNA が異なる者同士ならなおの事だ。
 以前、Apple 社の Macintosh はそれほど使い勝手のいいものではないと書いた。あくまでも、1152×864 以上の高解像度表示やマルチディスプレイ環境で使用することを条件としての話ではある。iMac や iBook のような画面では、Mac OS の方が使いやすいだろうと思う。Windows のウィンドウは、無駄な部分が多いから。

 さて、先日購入した新しいビデオデッキ MITSUBISHI HV-BS890 の感想だ。外見はシャンペンゴールド処理の樹脂製で、パッと見は悪くないがちゃちな印象は拭えない。本体には基本操作ボタンしか無くジョグシャトルダイヤルが付いているが、小さくカタチも悪くて使いにくいので省略してリモコンにダイヤルを移植すべきと思う。音には悪いのだそうだが、重量が軽く奥行きが短いのでテレビ台を選ばず設置しやすい。しかし、ここまで樹脂で作るのなら、樹脂の特性を活かしたデザインができないものなのだろうか?こういうところで、Apple の非凡さを再認識してしまう。で、動作は定評ある三菱らしく、とても軽快かつスムーズで素晴らしいの一言だ。そして、肝心の画質。セルアニメーションのレンタル作品を何本か視聴したが、くたびれたテープなのにかなり良好な画でとても満足した。これならばダビングしたいなんて思わない。見たくなったら、レンタルビデオ店で借りて見ればいいと感じられる画だ。尤も、将来も今あるタイトルが店頭に並んでいる保証は無いが。(まぁ、今後も新しい作品は増え続けるわけだから、退屈はしないと思うけどね)しかし、音はそれなりだ。ちなみに、29インチの4:3画面テレビで視聴している。ビデオデッキの音声出力はサラウンドシステムに入れていないから、WV-D10000 程解像度のない音でなければ我慢できる。HV-BS890 の音は HR-S10000 に比べればダメダメだけど、ダイナミックレンジは狭いけど鈍ってはいないから慣れることができるという音質だ。とまぁ、セルアニメーションに関しては満足できる画だ。ところが、自然画はあまり良くない。デジタル処理に問題があるようで、特に人の肌の質感がとても悪い。と言うか、階調が不自然なのだ。色解像度が低いと言えばいいのだろうか?まるで 16bit 色で表示されている 24bit 色画像のような印象だ。デジタル化処理の速度が足りないせいだと思う。デジタル3次元 Y/C 分離のいわゆる残像現象というヤツと思われる。尚、S-VHS の3倍モードがそこそこ綺麗な画で、娘のための幼児向け番組の録画で助かっている。尤も、残像現象は避けられないけどね。色情報が少ないセルやCGアニメーションでは、かなり綺麗な画だからまぁいいかな?と思っている。最後にチューナー。地上波はゴーストクリアチューナー (GRT) 搭載でなかなかいい。残念ながらテレビ (Victor AV-29HF8) のチューナーに比べるとノイジィで、それが為だと思うが解像度が低い。また、BS チューナーについても同様だ。AV-29HF8 の内蔵チューナーは随分いいもののようだ。どうも HV-BS890 はノイズに弱いようで、近くに設置している PC が起動していると画面に電波干渉によるものと思えるノイズがのる。ラインノイズフィルターなどを試す必要があるようだ。
 と言うことで、HV-BS890 はストリートプライスを考えればコストパフォーマンスが高いビデオデッキであると感じた。残念なのは、現行のビデオデッキ商品には HR-S10000 の代替となるものは無いということだ。電化製品といえども、いいものが長く愛され造られ続けていくという文化が日本でも成長すればいいのにね。




2000年2月16日(水)〜

 以前、天体望遠鏡のアイピース(接眼レンズ)に関して妙なことを書いてしまった。眼鏡をかけたままで見やすいロングアイリリーフの製品が登場したことで従来販売されていた光学系のアイピースが製造中止になるのは、ニーズがロングアイリリーフの製品に移行しているからという内容のものだ。天体望遠鏡用アイピースの市場規模が小さいため、光学系の違いを持つ同焦点のアイピースを商品維持できないという主張ならわかるが、従来のアイピースのニーズが無くなるというのは浅慮だった。実際、自身も最新のロングアイリリーフタイプでは無く、プローセル光学系などを選択している。勿論、見え味が違うとかの性能的な理由もそれなりに拘泥するが、とにかく価格差が大きいというのが一番の理由だ。以前にも書いたように光学機器はピンキリだが、最も安価なロングアイリリーフタイプのものと同クラスのプローセル光学系アイピースとを比較すると、その価格差はおよそ3倍もある。
 さて、以前より Tetsu Kimura's Home Page を拝見している。そこに「何故、アンプを作るのか」という記事がある。その内容は天体望遠鏡にも当てはまる訳で、実際に10代の頃は望遠鏡を自作していた。尤も、レンズや凹面鏡を研磨してというまでの自作ではなく、パーツとして販売されている光学部品を組み合わせただけだが。それでも、写真撮影専用の追尾装置(駆動装置内蔵赤道儀)は市販品よりもコンパクト且つ、当時としてはまずまずの性能のものが作れたと自負している。尤も、それで撮った写真は大したことなかったけど…。道具を使いこなし楽しむ前に、道具づくりを愉しんで満足してしまった次第。
 こんな話をするのは、販売されている多くの天体望遠鏡は性能のばらつきが大きく、商品として満足し難いという記事を拝見したからだ。個人的には、それは当然と思っている。勿論、不良を区別する線引きはあるはずだから、中には製品不良のために性能が悪いものもあるだろうけれども。要は光学性能のばらつきを恐れるのなら、自作するのが得策だろうなと言うことに繋がるわけだ。追尾装置は、メーカー製よりも安く高性能なものを自作するのが難しい。しかし天体望遠鏡は自作する価値が大いにある。尤も、それは数十年も前から知られていることで、結局この業界の時間の流れはゆったりしていると言うことなのだろう。




2000年2月15日(火)〜

 日曜日に格安の Wide (16bit) SCSI ケーブルを購入した。価格は \100。1.2m の内蔵機器接続用リボンケーブルで、68pin コネクタが5つ付いたものだ。普通、このケーブルはとても高価だ。PC ショップでご覧いただければお分かりになるだろう。まとめ買いしたい衝動に駆られたが、使わないものを買っても仕方がないので2本に止めた。昨日、購入したケーブルを使って、HDD 群の接続をやり直した。
 さて、Single-ended の SCSI は、BUS 全長がシビアだ。SCSI 機器はデイジーチェーンで機器を数珠繋ぎできるので便利だが、意外なことに BUS 長の仕様に注意を促すことをメーカーはしない。現在販売されている SCSI の外付け機器は、すべて Single-ended transmission SCSI である。従って、1つの SCSI Host Adapter (スカジーホストアダプタ、つまり SCSI カード)に接続されている SCSI 機器の ID に重複が無くとも、それら機器の接続総延長が6メートルを超えると動作は保証されない。しかも、1.5メートルを超えていれば Ultra SCSI (20MB/sec) の転送は保証されないし、3メートルを超えていれば Fast SCSI 転送、つまり 10MB/sec の転送も保証されない。1.5メートルなんて、今回買ったケーブルを使って SCSI 機器を PC 内部に接続したら、外部コネクタには何も付けられないってことと同義だ。

 ところで、SCSI や ATA で言うところの転送速度とは何だろうか?多くの方は、「Ultra-ATA/66 対応の HDD は 66MB/sec でデータを読み書きでき、Ultra 160/m SCSI 対応の HDD ならば 160MB/sec でできる」などと思っているようだ。しかし、それは違う。実は、これらはサポートする BUS の最大転送速度を示す言葉だ。BUS は道路と想像していただきたい。転送速度は道路の幅と思って欲しい。転送速度が速いというのは、道路が広いと言うことである。HDD を含む SCSI 機器は道路を行き交うトラックだ。個々に転送能力を持っており、速いものもあればそうでないものもある。それら転送能力は車幅と捉えていただこう。ちなみに、車長と走行速度は皆同じと仮定して欲しい。さて、道路の幅が十分広ければたくさんのトラックが往来できる。従って、たくさんの荷物、つまりデータがやり取りできるわけ。ところが、1台の SCSI 機器とホストアダプタとの間のデータのやり取りならば、その SCSI 機器のデータ転送速度(車幅ですね)を越える BUS の最大転送速度は不要だ。つまり、シングルタスクならば道路の幅は、最も車幅のあるトラックさえ通れば問題はない。反面そのような道路では、データのやり取りはマルチタスクになってもシングルタスクと変わらない。そこで、マルチタスクには広い道路が有効になる。更に、複数のトラックを使って一度にデータを運べば、転送速度はトラックの数に比例して向上する。これがストライピングだ。ストライピングは、使用するトラックの数だけ横に並んで通れる道幅がなければ効果がないわけだ。そこで、より広い道路が必要になり、BUS の最大転送速度はより大きくなる必要が生じるのである。

 閑話休題。今使っている PC には Ultra SCSI のホストアダプタが2枚搭載されていて、そのうちの1台が HDD 専用となっている。もう一台のホストアダプタは外部接続機器専用として、CD-R,CD-ROM,MO,PC-Card の各ドライブとスキャナを接続している。HDD はすべて PC 内部接続で、Wide SCSI が2台、Narrow SCSI が4台だ。今回、Narrow SCSI の HDD を1台、Wide SCSI へ換えることになった。そのため、4つ以上のコネクタを持った Wide SCSI リボンケーブルが必要になった次第。ところがそのケーブルは高価だ。ケーブルの価格は、家族で旨い回転鮨を食いに行ってもお釣りが来るほどである。それが \100 だったのだから、とても助かった。3台の Wide SCSI HDD を接続するわけだから、コネクタが4つでいい。そこで、余分な5つめのコネクタは、4つめのコネクタのケーブル根本からハサミで切り落とした。前述のように BUS 長はシビアだから、できるだけ短くしたいと思ったわけだ。
 PC はリビングに置いている。狭いリビングは娘の遊び場でもあり、彼女が起きている間は安心して作業ができない。そこで、早朝5時に起き出して仕事前に片づけた。交換作業は順調に完了し、ついでにディスプレイアダプタも Millennium II に交換した。HDD の方は快調。しかし、Millennium II はイマイチというところか。




2000年2月13日(日)〜

月 (2/12) この三連休はいかがお過ごしだっただろうか?ゆっくりのんびりといきたかったが、思惑はいろいろと交錯して結局中華街に出かけた。引っ越し以来行っていなかったから、かれこれ一年振りだった。何も変わるところがないのが嬉しい。ここは、時間がゆっくりと進んでいるように装っている。元祖テーマパークだね。
 それほど頻繁に来ているわけではないので、新しいお店を開拓できてはいない。結局、安心できるお店に行った。
 中華街では、揚州飯店や聘珍楼の中華饅を片手に散策して、四五六菜館本館で軽い食事を採るのが好きだ。関帝廟近くのお茶屋さんでジャスミン茶を一袋、スーパーマーケットでトウチ醤を一瓶買って帰路に就いた。

 昨夕、久し振りに月を写真に収めた。なんと、今年初めての月写真だった。クローズアップにも挑戦したが、残念ながらピントが出なくて見せられるものではなく掲載はしない。合焦装置の強度がまったく不足しているため、望遠鏡用のカメラアダプタも使用できない。小型軽量のデジタルカメラを入手したら、拡大撮影に挑戦してみたいと思う。




2000年2月9日(水)〜

 夕刻、群青の西空に月齢4日の三日月が浮かんでいた。地球照がとても美しい。地球照、月での地球明かりだ。太陽に照らされた地球の輝きが、月の夜の大地を照らしている。その光景を地球から眺めるなんて、ちょっと不思議かも。昨夜の雪が大気を浄化したのか、月がくっきりと空に貼りついていた。
 北東の風が寒気を運ぶ。それでも、あまりに星々が澄んで見えるから望遠鏡を持ち出した。先日求めた新しいアイピースの効果は如何だろうか?
 K28mm で16倍率。ファインダー代わりに木星を視野に入れる。K28mm をドローチューブから外し、2倍バーローレンズにヘリコイドを介して Or18mm をセットしたものに交換する。木星に縞模様があることと、ガリレオ衛星がよくわかる。そして、Or18mm を Or6mm へ換えて150倍率。しかし、解像度は上がらない。ぼやっとしている。テレビューの2倍バーローレンズの効果だろうが、F4 の短焦点凹面鏡のコマ収差は適度に抑えられている。しかし、星々は点として像を結ばない。星像にはハローが取り巻いて、ぐふふふふ・・・・・涎だらけだ。俺はもうたまらない・・・ああ、どうしたらいいものか?(みーちゃん氏 念)…なんか電波が混じってるな。つまり、シャープじゃない。
 木星と土星は、そろそろ観測に適さない季節となる。先日の土曜日は随分シーイングがよかったそうだが、シーイングのいい日にどの程度アストロスキャンで高倍率が有効かを是非知りたいと思う。尤も、性能の良い天体望遠鏡はベストシーイングでなくとも素晴らしい星像を堪能できるのだそうだ。だとすれば、ウチの望遠鏡は価格相応なものと言えるのかもね。




2000年2月6日(日)〜

 先月末のことだが、老舗の大型ショッピングセンターへ行った。そこの大手家電量販店のテナントが、近くに独自の郊外型大型店舗を出店するとのことで、そこへ統合されるために閉店セールが行われた。その大型ショッピングセンターは今も新しいテナントビルを増築しているが、その反面、空きテナントも目立つようになっている。今また、ショッピングセンター内では大きなテナント面積のひとつである電気店が閉店し閑散としてしまうかも知れない。やはり不況なのだろう。
 さて、閉店セールの目玉は展示処分だ。普及機はストリートプライスがそもそも安いために赤札でも値頃感はイマイチだが、人気機種や高級機はインターネット通販より20%以上も安くなかなかお買い得であった。しかし、実はセールはたまたま通りかかったから知ったという次第で、粗方の商品は売約済みであった。それでも、幾つか魅力的なものが残っていた。
 実はビデオデッキの調子が悪い。十数年使ってきた Victor HR-S10000 は、今まで一度として不調を訴えることはなかった。尤も、趣味のビデオ編集作業に使う程度だったから、使用頻度は少なかったというのが利いているのだろう。結婚以後、HR-S10000 はTV放送の時差視聴のために番組予約録画で使用している。娘が「おかあさんといっしょ」などを見るようになって、毎日番組予約をし、場合によっては一日数時間も再生している。このためか、2ヶ月ほど前からトラッキングが合わないような症状が出るようになった。電源を入れ直したり、テープの出し入れを繰り返すと治るのでなんとか使っていたが、録画が失敗することが多くなって修理か買い換えを考慮するようになった。
 今回のセールで、SONY の WV-D10000 を見つけた。DV と S-VHS のダブルビデオデッキで、一応現行モデルでもありフラッグシップと言える位置づけの製品だ。値段は赤札とはいえ決して安くはないが、HR-S10000 が十数年使えてきたわけだから、WV-D10000 ならばやはり十年は使い続けられる製品だろうと勝手に納得して購入した。ところが音は細く、肝心の画も汚い。全体にざわついた画で、暗部はノイジィだ。HR-S10000 と10年の隔たりのある製品が、HR-S10000 に何一つ勝ることができていない。これら不具合は、みーちゃん氏にも指摘された。決して、マニアと呼ばれる人達でなければわからないような違いでは無かった。
 結局、DV から VHS (S-VHS) へダビングすると赤色シフト(画面が全体に赤みがかる)する不具合もあり、メーカー相談窓口へ問い合わせたところ販売店経由で不具合対応する旨の回答があった。販売店のサポート窓口では新品交換か返品に応じるとの申し出を受けた。ちなみに、今回の WV-D10000 の異常とも思える諸現象をオーディオビデオのマニアが集まるインターネット上の掲示板で訊ねたところ、SONY の VHS 製品は VHS メーカーの中では最も画質の悪い部類であるとアドバイスを受けた。結局 WV-D10000 を返品し、S-VHS ビデオの MITSUBISHI HV-BS890 を買い直した。HV-BS890 は画質はもとより動作も機敏で満足している。HR-S10000 に比べると画に深みがないが、S-VHS だけでなく VHS も綺麗に再生するため、レンタルビデオが見やすくなってみーちゃん氏もよろこんでいる。インターネット通販の中には5万円を切るプライスがついているなど、BS チューナーにゴーストクリアーチューナー内蔵でデジタル TBC と FE ヘッド付き等々、機能と性能の割にはかなりお買い得な商品だ。同様な製品としては Victor VXG200 があるが2万円高となるし、Panasonic の SB-900 に至っては4万円高になる。
 DV デッキが無くなったわけだが、HR-S10000 を修理してそれに代わるものとわかってすっきりした。




2000年2月4日(金)〜

 新しいアイピース(天体望遠鏡の接眼レンズ)を購入した。オルソスコピック(Or)型の 6mm と 18mm 焦点アメリカンサイズアイピースだ。18mm は星団用として、6mm は木星と土星観望を目的に購入した。光学機器はピンキリだが、生産完良品処分のために安い買い物ができた。
 光学機器は成熟した商品のため、何十年という商品寿命を持つものが多い。アイピースも同じことが言えるのだが、最近大きく様変わりしようとしている。アイピースは、観望者がのぞき見るわけだが、基本的に裸視で覗くことを前提としている。ところが高度成長期以降近視の人が増加し、メガネをかけているユーザーを無視できなくなっている。そして、メガネをかけても見やすい光学系を持ったアイピースに人気が集中するようになった。こういった光学系を持ち、手軽な金額のアイピースは米国メーカーが商品化し、ここ数年よく売れているようだ。日本でも、ペンタックスやビクセンが、メガネをかけたままでも覗きやすいロングアイリリーフのアイピースを相次いで商品化した。反面、従来のアイピースの販売が落ち、相次いで製造完了となった。ロングアイリリーフのアイピースと、従来の主流なアイピースとでは光学系が違い、見え味も違いがあるという。しかし、多様な商品が成り立つほどのマスが天体望遠鏡市場に無いのだろう。
 さて、今日は天気が良く木星や土星も美しく輝いている。しかし、シリウスの宝石のような瞬きが気になる。案の定、望遠鏡で覗く木星や土星は、不安定な大気の揺らぎでボケボケだった。せめて、北風が収まってくれればいいのにな。それでも、2倍のバーローレンズと Or 6mm の組合せはなかなか期待ができそうな感触は得ることができた。ぬか喜びかも知れないけどね。




2000年1月29日〜

 昨夜は数日振りに木星と土星を堪能した。ちょうどボーリングのボールから短い筒が出ているようなウチの望遠鏡は、セッティングがとても簡単だ。リビングから外に持ち出して、愛車のボンネットに載せれば観望を開始できる。しかし、樹脂成形のために外気と馴染むには時間がかかる。星を眺められる空模様の日は、帰宅するとまず望遠鏡を屋外に出すのが習慣となりつつある。
 観望場所は玄関前だ。北西向きで、小道を挟んでアパートなどがあるから、星野はとても狭い。しかも北側に水銀灯があるため、北へ望遠鏡を向けるとハレーションが起きる。それでも、木星や土星をたのしむことはできる。あるものをただ眺めるだけという行為なのだが、実に愉しい。アイピースの中に浮かぶ豆粒のような木星や土星。これらが、実際には地球の十数倍もの直径の物体というのが不思議。日常生活から逸脱したスケールだ。小一時間、木星と土星を眺めるのは気分がいい。

 さて、遅ればせながら『全証言「東芝クレーマー事件」』(前屋毅著、小学館文庫 ISBN4-09-416193-7)を読んだ。これは、昨年夏にインターネットで起こった一消費者に対する東芝の対応にまつわる出来事を、双方の主張を取材して綴った本だ。2時間もあれば完読できる文章量だから、詳細に興味のある方はこの本にあたって欲しい。
 要は、低価格ビデオデッキに根拠のない難癖を付けて不当な要求を主張する悪質なユーザーと東芝が判断した個人が、ホームページを使って抗議したことの顛末記だ。そのホームページはわずか3ヶ月の間に、延べ1000万人がアクセスした。この人数はアクセスカウンタが示した数なのだが、ニフティサーブのカウンタであったからかなり正確だと思われる(ニフティのカウンタは、リロード程度ではカウントアップされない)。延べ人数とはいえ、素人記事を1000万人が読んだのだ。しかも、インターネットのホームページはコマーシャルされているわけではない。口コミで広まり、噂を耳にした人々が能動的に件のホームページにアクセスしたわけだ。こんな話題をマスコミが放っておく訳がないと思えるのだが、積極的に取り上げたメディアは少なかった。東芝が大口スポンサーであるのもさることながら、現状のマスコミの体制においてインターネットが今後最大の脅威であるからだろう。
 「東芝クレーマー事件」は、観客の一人としてその顛末は興味あるところだ。結局、明確な手打ちは未だに無いようだが、ネット上では今ひとつ不明確だったことがいくつか理解できてすっきりした。
 ちなみに、誰の目にも明らかなのはユーザーに対する東芝の対応のまずさなのだが、それはとても多くの方が分析結果を開陳されているから言及しない。ただ、実際にサポートにあたった社員個々人の対応には、「何とかしてやりたい」という気持ちがよく見えている。その結果があれというのが、とても哀しい物語なのだ。




2000年1月27日〜

 お恥ずかしいことに、風邪をひいて今週前半寝込んでしまった。
 特に流行っているわけではないようだが、くれぐれもお気をつけください。昨シーズン、猛威をふるったインフルエンザで友人の父上が亡くなった。風邪は思いの外に怖い病気です。
 さて、最近みーちゃん氏は「カードキャプターさくら」(CCさくら)というアニメーションに凝っている。気が付けば、CCさくらの食玩(おもちゃが付録のお菓子)のパッケージが転がっている…。このアニメーションは、NHK BS2 で火曜日の夕方6時から放映されている子供向けのもので、この春で3年目となる人気番組だ。噂は聞いていたが、衛生放送は見ることができないので詳しくは知らなかった。昨年春から教育放送で再放送が始まり(土曜日18時30分)、幾本かのストーリィを見る機会があった。回を追う毎に気に入ったらしい。今月に入ってからレンタルビデオ店で一気に14巻分借りて見てしまった。
 とても丁寧に作られていて、話もおもしろい。作品世界から、妬みや嫉みという感情を排除して、登場人物は皆思いやりに満ちている。偽善と言う無かれ、すばらしいではないか。子供向けのおとぎ話なのだから、汚い人間関係を見せつける必要は無い。嫌でも、近い将来に知ることになるのだから…。
 と言うことで、暫くはCCさくらの話題で持ちきりとなりそうだ。実は、昨秋に買い換えたTVは衛星放送が視聴できる。今週から3週、BS2 のCCさくらは総集編なのだそうで、後2週がとても楽しみというのはみーちゃん氏の弁。
 ちなみに、娘は興味がないようだ。彼女は専ら、「おかあさんといっしょ」に夢中なのである。ところで、“だんご3兄弟”のすごさを今更ながらに知った。昨年末の紅白歌合戦のビデオを見る機会があったが、TVに一瞥もくれなかった娘は“だんご3兄弟”が流れた途端にTVに釘付けであった。おもしろいので、何度か“だんご”の部分だけを脈絡無く流してみたが、TVを見ていない娘は“だんご”が流れるたびに反応するのだ。尤も、よく観察すると必ず注視するTVCMがいくつかある。ちゃんとサンプリングして内容を検討すれば、ちょっとした傾向がわかるかも知れないが、やらないだろうな…。




2000年1月23日〜

 生憎、天気は下り坂だ。この冬は晴天が続いたが、10日ほど前から天気は崩れがちだ。それでも、先週は4日ほど星を眺めることができた。
 15日にバーローレンズを買った。目的は木星と土星をもっと大きく見えるようにすることだ。ウチの望遠鏡は明るい光学系を生かして、低倍率で視直径の大きな星雲や星団をたのしむようなデザインだ。しかし、惑星、とりわけ土星と木星はおもしろい。充分に明るいから、そこそこの倍率で形や模様をたのしむことができる。そこで、実用の範囲内でできるだけ高い倍率を得るためと、微妙なピント調整のための接眼レンズ用ヘリコイドが使えるようにということで、バーローレンズを選択した。
 バーローレンズによって、98倍の拡大率となる。まだまだ倍率は上げられるだろう。近々みーちゃん氏を口説いて、もっと短い焦点距離のアイピース(接眼レンズ)を新調しよう。200倍程度までは実用域だろうから。
 さて、実際の見え味だが、良否はよくわからなかった。現在持っているアイピースは、ケーニヒ 28mm と LV 9.2mm の2つだけで、バーローは LV 9.2mm と組み合わせる。LV 9.2mm は、アイピース自体にバーローレンズが内蔵されている製品だから、バーローレンズを二つ使いしているわけで、邪道と言われる使い方だろう。その割には、像の歪みがないのは当然として、色収差なども無い。ハレーションも無いが、シャープさが足りないような気はする。
 実はレンズの性能云々よりも、空気の流れによる像の揺れが大きかった。これは、大気の揺らぎというよりも、望遠鏡内の温度と外気温との差で発生した、望遠鏡内の空気の対流によるものだろう。 この揺らぎを無くすには、観測する前に適当な時間望遠鏡を戸外に出して、望遠鏡を外気の温度に慣らせればよい。ウチの望遠鏡は密閉型の反射望遠鏡で、筐体は樹脂製のために熱交換がし難く2時間以上は外気に慣らさないといけないようだ。
 そして、それなりに鏡筒内気流が落ち着いた状態では、そこそこの解像度が得られているようだ。98倍の拡大率で、木星の縞模様をかなりはっきり見ることができた。しかし、土星の環にある有名なカッシニの環隙が判別できない。バーローレンズを介さない場合には、見えているように感じるのに…錯覚なのだろうか?
 Or 4mm を新調しようと思う。尚、今回購入した Tele Vue 2x BARLOW では、BORG のヘリコイドSを組み合わせても合焦するため、微妙なピント調整が楽になって助かる。しかし、全体に重くなるため、バランス悪くなってしまったけれども。




2000年1月22日〜

 昨年の東京モーターショウに出品されていた、トヨタの WiLL Vi が発売されたそうだ。カラーラインナップを見たが、メタリック系の中間色ばかりの設定。もっとカラフルでもいいかな?とも思う。実はあのクルマ、結構気になっていた。複数台持てるだけの余裕があれば、買ったと思う。
 豊かな生活というのは人それぞれだろうが、モデルはあるだろう。そのモデルは、収入に対して食事,衣類,書籍や教育,光熱そして娯楽や趣味などにかける金額の割合だろうか。それらの割合のバランスは、ひとつのモデルが作れるだろう。しかし、割合を一定に保とうとすれば、収入に対してかけられる質が変わる。収入が低ければ、質は下げざるを得ない。そこに気がつかなければ幸せなのだが、ちょっとしたこだわりがそれを許さなくなり、一点豪華主義のような方向にいってしまう。とまぁ、それでいいのだろうとも思うけどね。とは言え、クラス化は避けられない。全員が金持ちになれるような仕組みは作れないだろうしね。

 さて、ちょっと前に Apple の Macintosh 用次期 OS X のインタフェイスが MacWeek で発表された。AQUA と呼ばれるアピアランスには、iMac 以降の半透明なデザインが反映されている。なかなか魅力的で美しいデザインだと思う。早速、Windows で使えるように WindowBlinds 用のスキンを作ってみた。こんな感じ。しかし、既にいくつも発表されていて、しかも Aplle から配布禁止勧告が出てしまっている。前述の WiLL Vi に興味があるのは、そのエクステリアとインテリアデザインによる。同様に、AQUA アピアランスを気に入って Macintosh を選択するユーザーは当然いるだろうから、Apple が目くじらを立てるのは当然なのだろう。せっかく作ったスキンだが、配布は見送ろうと思う。




2000年1月18日〜

 PC に対する興味が希薄になっているからなのだろうか、今は天体望遠鏡が最大の関心事だ。勿論、趣味的な観点に於いての話だけどね。PC は必要充分な仕様で一通り揃っているし、まぁ投資に見合った使い方も出来ていると思われる。
 で、天体望遠鏡が関心事なのだが、そうそうお金をかけることもできない。基本的には小遣いの無い身の上なので、衝動買いをしているようだが実際には吟味を重ねるように心懸けている。ところが、チャンスを逃すのも癪なので、衝動買いになってしまう訳なのだが…。

 今日も天体観望するには天気が悪く残念だ。実は、先週末にまたまた望遠鏡のパーツを買った。望遠鏡の焦点距離を伸ばすバーローレンズと呼ばれる凹レンズで、アイピースの前に接続することにより拡大率を倍にすることが出来る。天体望遠鏡の拡大率は、対物レンズの焦点距離をアイピース(接眼レンズ)の焦点距離で割ったものだ。焦点距離 500mm の対物レンズを持つ望遠鏡に 10 mm の焦点距離のアイピースを接続すれば、50倍に拡大される訳だ。ここに2倍のバーローレンズを付ければ、対物レンズの焦点距離が 1000mm となって 10mm のアイピースで得られる倍率は100倍となる。
 天体望遠鏡関係の価格はピンキリで、それはバーローレンズも同様だ。安いものなら2千円程度からある。ウチの望遠鏡は対物レンズの直径に対して焦点距離が比較的短い製品で、焦点距離に対するレンズ直径の比が 4:1、この値は光学系の明るさを表す単位にもなっていて、その場合には F4 と書く。この値が小さい方が明るいレンズということ。で、このようなレンズは、バーローレンズで光束が遮られてしまって集光性能がスポイルされがちで、バーローレンズの選択は特に難しいと思われる。
 今回も協栄産業にお世話となった。そして紆余曲折はあったが、結局 Tele Vue というメーカーの 2x BARLOW となった。使い勝手は、また後日。




2000年1月15日〜

 7日にはどんど焼があって正月飾りと書き初めの仕損じなどを焼き、熾火で餅を焼いて七草粥に入れるなんてのが少年の頃の記憶にあるが、勿論今でも行われているようだ。上京して以来、残念ながらその行事にお目にかかってはいない。今年はみーちゃん氏が中華仕立てで七草粥を作ってくれた。
 実は15日までが松の内だと思っていたのだが、それは昔のことらしい。どんど焼もかつては15日であったとのことだ。正月飾りを火にくべる以上、7日までが松の内なのだそうだ。
 社会人も長いのに、そんなことも知らなかったとは…

 さて、ここのところ天気が悪く、星はおろか月さへも眺めていない。尤も、関東地方はずぅっとお湿りがなかったから、冷たい雨は嫌いだが火事が減るだろうから歓迎だ。しかし、冬の雨は新聞少年などにはホント、辛いだろうな。雨の日の配達は、割増料金が欲しいほどだったことを思い出す。
 で、昨年末に天体望遠鏡を買って、少年時代の熱が沸々と頭をもたげているわけだ。早速、「初心者親子で見る天体望遠鏡」へおじゃまして、いろいろ教えを請おうとしている。BBS にいらっしゃる方々がいろいろ教えてくださるから、星を見るのに望遠鏡でもと考えていらっしゃる方は是非訪問されることをおすすめする。
 とまあ、年末におもちゃを買った分、当然のようにみーちゃん氏も平衡をとって散財する権利があるというものだ。が、申し訳ないことに実用品で勘弁していただいた。

 今では連日ディスカウントプライスで商品を販売する量販店や年中無休のコンビニがあるが、かつては正月二日の初売りは一大行事だった。全国的には仙台市の初売りが有名だそうだが、実家のある町もまた異常とも言える盛り上がりを見せる。正月二日の初売りは、商店によってはデイジャストの午前0時から開店し、正札から大幅な割引で1日だけの大盤振る舞いをする。または、福袋を販売する。元旦の新聞には、初売りの広告が電話帳のごとく折り込まれている。元日はおせちをつまみながら、年賀状を見、そして広告を見るのも楽しみである。その風景は今でも変わらない。
 初売りは昼から町へ出かけた。人気店は開店の数時間前から行列が出来る。また、大抵のお店は午前6時までには総て開店するから、お昼ともなると人通りはまばらになっていた。実は、ショッピングモールや大規模量販店が郊外の国道沿いに多数出店している現在では、人々はそれらの店に集まる。そこはまだまだ混雑していることだろう。
 初売りでは、みーちゃん氏の買い物を一つだけして満足することにした。初売りとは言え、不要なものまで買うこともあるまいということか。

 と言うことで、結局例年通りのお正月だったと言えるかな…。




2000年1月4日〜

 明けましておめでとうございます。

 新しい1000年代が始まったが、いかがお過ごしだろうか?きっと、日常に変わり無いのではないか。Y2Kに翻弄された方もいらしただろうが、人事を尽くした甲斐はあったようだ。

 さて、お正月と言えば紅白を見て年越し蕎麦、おせち料理に舌鼓を打ちながらお雑煮をたのしむ訳だが、今回も存分に堪能した。
 レコ大の結果が見れなくなった昨今は残念なのだが、歌謡界の貢献度で計られるようだから、聴衆にはあまり意味のない賞となっているのかも知れない。
 紅白は、拙い司会が寂しかった。司会はプロに任すがよいと思う。

 ミレニアムイヤーを迎える特別と言われる正月であったが、正直なところクリスマス同様なんの感慨もなく通過してしまった。それだけ普段が充実しているのか、それとも心が老化しているのか…後者でないと思いたいのだが。




‘99年以前の“戯れ言” も見てみる ‘99年以前の“戯れ言”

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