2000年03月20日

〜“電化製品”のこと 別館〜


Air

エア・ランドリーケース筥入り娘 ポリ塩化ビニル (PVC) 製の蓋付きケース。空気で膨らまして筒型になるイタリア evoluzione のマルチボックス。ランドリーケースとして使います。

 ランドリーケースってどうしても気に入ったのがなくって、適当な篭で代用してました。こんな樹脂製の屑籠をランドリーケースに使うことも考えましたが、置き場所のスペースがとても狭いこともあって邪魔になります。もう諦めていましたが、つい最近インターネット通販でこのケースを見つけました。

 娘がすっぽり入ってしまうほどの大きさですが、PVC の柔らかい質感が圧迫感を与えません。ぶつかっても弾力があるので、邪魔な感じもしません。なんと言ってもカワイイ!ってのがみーちゃん氏の第一声でした。

 Air にはオレンジの他に、ブルーとイエローがあるようです。写真のものはアウトレット品で、オレンジのみの販売。とても鮮やかで綺麗なオレンジはとても気に入ってます。蓋のジッパーがグレーというのも洒落てるでしょう?

 蒸れるので湿気ったままの洗濯物は苦手でしょうけど、汚れたり濡れてもさっと一拭きで綺麗になるし、ジッパーでしっかり密閉できるからなかなかに便利です。

 そうそう、こんな感じでパッケージも可愛いんですよ!




Folpo

FolpoMSA02Y イタリア ALESSI のハンドミキサー兼計量カップの Folpo

 Folpo って、ヴェネート地方の方言で蛸(タコ)のことだそうです。だらりと下がったタコの足で攪拌するんですね。F.F.F. (Family Follows Fiction) メタプロジェクトのひとつで、デザインはマルタ・サンソーニ。

 Folpo のハンドル軸は、小さな漏斗になっています。これはマヨネーズ用で、ここから酢を入れるのだそうな。今度自家製マヨネーズでも作ってみようっと。
 にしても、実は買ってから半年以上経ちますが一度しか使ってません。しかも一度使ったら動きが渋くなってしまって、お店で新しいものに交換していただいてます。実用性の検証は今後の課題ですね。どちらにしてもミキシングブレードの強度が低いので、ブレンダーとしての機能は端から期待できません。基本的に泡立て器ですね。

 実用性はさておき、形と動きがなんとも愉しくって素敵です。Folpo のカラーは、写真の他にミントグリーンとブリックオレンジがあります。ALESSI SHOP で悩んだ末、クリームイエローに落ち着きました。




The Edmund Astroscan 2001

Astroscan 2001 天体望遠鏡というと大仰な装置を想像しがちですが、21世紀を名に冠すこの望遠鏡は実にシンプルです。これで、経緯台に設置された口径 100mm の短焦点ニュートン式反射望遠鏡の機能が提供されます。
 大きさは球体部が直径10インチ (254mm) で望遠鏡長は17インチ (432mm)、重さは 3.8kg と実にコンパクト。望遠鏡筒は樹脂製、球体部を支えるスタンドはアルミ鋳物で 900g 程度です。このスタンドと球体とはフェルトを介して3点支持され、球体がボールマウントとして機能することにより全天を捉えることができます。

 アストロスキャン2001。米エドモンド・サイエンティフィック社の広視界反射天体望遠鏡です。エドモンド・サイエンティフィック社は光学機器メーカーであると共に光学教材メーカーでもあり、あらゆる種類の光学部品が教材として販売されています。今では日本法人もあり、個人でもそれら教材を購入できます。写真のものは日本のカートン光学でOEM生産されたもので、昨年末にデッドストックを購入しました。カートン光学でのOEM生産は既に終熄していますが、オリジナルは販売されています。
Astroscan 2001 Inside
 望遠鏡筒はボールマウントを兼ねています。そのため、重心位置もしっかりデザインされています。鏡筒の材質はABS樹脂の射出成型品で、合焦装置も一体整形されています。合焦装置は真鍮のドローチューブをゴムローラーで前後させる方式。ドローチューブは内径 31.7mm のアメリカンサイズで、スリ割りで押さえつけてアイピースを固定するというこちらもシンプルなデザインです。このため合焦装置の強度は低く、重量級アイピースの使用には向きません。しかし、これらの割り切った構造の採用により、10cm 級のニュートン式反射望遠鏡にもかかわらず極めてコンパクトな望遠鏡に仕上げられています。

Astroscan 2001 front-view 対物凹面鏡は 108mm 径で、焦点距離 445mm の f4.2。ニュートン式反射望遠鏡は通常開口鏡筒ですが、アストロスキャン2001には反射防止コートが施された平面ガラスウィンドウが設置され、斜鏡がウィンドウに接着固定されている構造です。このため望遠鏡内に塵芥が入りにくい上に、ユーザーの光学調整は不要です。また、スパイダー(斜鏡支持柱)が無いため輝線が出ません。

sling the strap この望遠鏡は15倍から35倍程度の拡大倍率で最大の性能が発揮されるように設計された、星空散歩を愉しむことに特化した望遠鏡です。天体観望の初心者が知識をあまり必要とせずに、とにかく星々を望遠鏡で眺めて愉しもうってことがコンセプトですね。そのコンセプトを実現するため、とっても割り切ったデザインが与えられているわけです。アストロスキャン2001にはストラップが付属していて、低倍率なら右図のような手持ち観望なんてことも実用的です。
 また、高倍率でもなかなかの性能を発揮します。150倍で土星や木星を観望することも可能ですし、スタンド上では意外とスムーズに動きますから慣れれば追尾もそれほど苦労しません。反面、合焦装置は動きが悪く、高倍率でのピント合わせは至難ですね。

 アストロスキャン2001はとってもコンパクトですから、奇妙なオブジェとしてリビングの棚の上に載っけています。星空を眺めたくなったら、すぐに外へ持ち出して愉しむことができる。そんな超お気楽な天体望遠鏡です。



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