2001年05月30日
■PHILIPS HD2000
フィリップスがイタリアの ALESSI と共同企画したシリーズ、フィリップス アレッシ ラインのトースター HD2000 です。
半年ほど前からトースターが欲しい!ってなことになったのですが、以前に見かけた HD2000 以上に気に入るものがない…。Target の Michael Graves Toaster は可愛いけど今のところ日本では入手できないってことで、とにかく HD2000 を探してみようってことになりました。しかし既に生産が完了して久しく流通在庫もなくなっていて、なかなか見つけることができません。ところが先日、中古ながらフィリップス アレッシ ラインが販売されているのを見つけて、早速譲り受けた次第。
写真ではサイズがわかり難いのですが、トースターとしては随分巨大なのにまず驚かされます。横幅が普通のビデオデッキ程もあるのです。にもかかわらず、スロットは一つしかありません。普通の食パンを一つのスロットに二枚並べて焼く様になっているのです。
デザインは ALESSI が担当しています。アイボリーの筐体は ABS 製で、ヒータと外殻との間に大きな空洞もあって熱が逃げにくい構造になっています。ヒータの容量が大きいこともあって、トーストは均一に綺麗に焼き上がります。焼き加減は中央のダイヤルで設定。ステンレスパネルに刻まれた目盛代わりのドットは時計回りに直径が大きくなっていて、火力を視覚化しているわけです。このダイヤル、ガタがずいぶんあって、デザインに注がれた細やかさとは対照的ですね。トースターとしての基本機能はとてもローテクで、30年前の電気トースターとまったく同じです。しかし、焼き上がりを知らせるベルが無いので、注意していないと焼き上がったのがわかりにくい。ちなみに、製造地はポルトガルで、デザイナーの名前は表示が無く不明。
本体内にはステンレスの細長いトレーが用意されていて、パン粉を受けるようになっています。トレーはサイドから引き抜いて掃除できる構造になっています。また、ボトムにはコードを巻き付ける簡単なリールが設えられていて収納時に便利な工夫がある反面、スロットカバーが無いのが不便ですね。
尚、フィリップス アレッシ ラインは、トースター,ケトル,シトラス・ジューサー,コーヒーメーカーの4種類ですが、海外ではブレンダー(ジューサー)が販売されています。電動モーターのローカライズが面倒なのでしょうか?残念ながら日本での販売は今後も無さそうです。
■SONY WM-30
1979年に登場した WALKMAN。その5代目、1984年製 WM-30 です。
前年の WM-20 (聖子のウォークマン)でカセットケースサイズを実現し、WM-30 はそのマイナーチェンジモデル。とは言え、窓のデザインとイヤーフォンが変わっただけだったと思います。
このモデルでは、まだガム電池は採用されていなくて、単三乾電池1本で動作します。写真の「STEREO」と記載されている部分が電池ボックスで、テープを挿入する際には、電池ボックスの厚みだけスライドさせてテープを収納します。
ケースはアルミニウムで、ヘアライン処理されています。操作ボタンは押し込み式で、WALKMAN シリーズ全体から見ると、珍しいタイプでしょう。個人的には、WM-20/30 と WALKMAN Professional の登場によって、コンパクトカセットのヘッドフォンステレオは完成されたと思います。
勿論、ガム型蓄電池の採用やリモコン付属ヘッドフォンの登場もエポックメイキングではあったのでしょうけれども、買い換えを検討するほどのファクターではありませんでした。
結局、MD WALKMAN の録再機がMDジャケットサイズになって、漸く買い換えました。メモリースティックなどのソリッドデータストレージを使ったヘッドフォンステレオが今後の流れでしょうけれど、残念ながら音質をないがしろにし過ぎていて、まだまだ使い物になりそうもありません。とは言え、将来 MD WALKMAN の代わりになるヘッドフォンステレオを買うときも、ソニーの提案によるような気はしますね。