1998年11月09日

〜お気に入りの家電〜



東芝ポット&コーヒー PLC22AM

PLC22AM 7年ほど前、ディスカウントストアの片隅で見つけた電気ポット。2.2リットルの電気ジャーポットと、ドリップ式コーヒーメーカーとが一体になった東芝ポット&コーヒー PLC22AM です。

コントロールパネル ステンレス鏡面仕上げの円筒を二つ並べた、シンプルなデザイン。給湯口は扇形の意匠で、側面にコントロールパネルがあります。
 グレーのシートスイッチ3つがコーヒーメーカー用ボタンで、左から順番にタイマー,カップ,取消用となっています。赤は再沸騰、そして右側の黒いのがポット蓋のロック解除ボタンです。

 コーヒーメーカー部は、一度にカップ5杯分までが作れます。一般的なペーパーフィルターを使ったドリップ式で、《カップ》 ボタンをカップの数だけ押すことによって2杯から5杯分までの設定が可能となっています。抽出は、給湯口上部のタッチボタンを押すだけ。
 タイマーは、8時間または15時間後に抽出が始まるように設定できるものです。
 抽出が始まるとコーヒーサーバーの保温プレートが通電され、ポット側面にパイロットランプが点灯します。取消ボタンで、保温プレートは停止します。また、3時間後には自動的に停止します。
 抽出はマイコン制御されていて、最初はコーヒーの粉が湿る程度のお湯を注ぎ、数秒待ってからドリッパーが満たされるだけの量を複数回注湯するようになっています。

PLC22AM 通常のポットとして使用する場合には、ポット部を回転させて給湯口をコーヒーメーカーから外します。この状態になると、コーヒーメーカーのコントローラーは効かないようにもなっています。
 尚、コーヒーメーカー部も回転できます。

 給湯ボタンには、メカニカルロックが付いています。
 保温から沸騰への切替は、温度センサーによって自動で行われます。
 また、沸騰から保温への切り替わり時、お湯の残量が僅かになったとき、そしてコーヒーメーカーの動作が終了したときには、発信音で報せるようにもなっています。

 業務用を意識した無機的なデザインとも取れますが、一種オブジェの様でもあり、とても気に入っています。それでいて、使い勝手が犠牲にされるどころか、とても使いやすくなっているのがいっそう好感持てますね。
 コーヒー好きには、とても便利なポットでもあります。

 ただ、ポット部を分離取り外しできないために、残り湯を捨てたり、ポット内を洗うのはとても不便です。この点が改善されれば完璧なんですけどねぇ…。

 残念ながら望むべくもありません。生産終了になっています。
 このページで紹介している家電は、ほとんどが今は作られていません。


 実用家電も、電気やぐらこたつのように、ひとつのデザインで長く愛されるものがもっとあってよいと思います。実際、海外では多く見かけますね。作り続けられているから愛されているのか、愛されているから作り続けられるのかが判断に悩むところですけどね。
 でも、ここで紹介してるものって Bang & Olufsen 社のオーディオセットみたいに、どれも長く愛されるカタチを持ってると思うのですけどねぇ…。どう思われますか?


 余談ですが、このポットには縁があって、一昨年バラエティショップで1台限りのデッドストックを見かけました。結婚祝いにと求めましたが、プレゼントした先方から大いに歓ばれました。



シャープ照明スタンド LS-R10

LS-R10 この電気スタンドは、登場当時いろんな雑誌で紹介されてて、欲しいなぁとは思ってました。でも、いかんせん高価でしたので、二の足を踏んでたんです。

 その後、まとまった数がディスカウントストアに流れたようで、ずいぶん安く手に入れることができました。かれこれ、5年ほど前のことです。


 直径24センチメートルでやや楕円のベースから、40センチメートルの細身の流線形をした本体が関節を介して伸びています。てっぺんには40W球が収まる砲弾型のランプシェードが載っています。

 配線は関節内に収めるよう配慮されています。このため、デザインをスポイルすることはありません。

 曲面を多用したデザインということもあって、愛らしいキャラクターを見いだすことができそうです。

 さて、砲弾型のランプシェードは、本体との固定箇所を軸として、後方まで無段階に動かせるようになっています。また、本体もベースに対して直立姿勢になるよう、30度ほどの角度間を無段階に動かせます。このため、アッパーライトなど、電気スタンド以外の使い方が可能なように考慮されています。

LS-R10 Close スイッチは、ベース前方に埋め込まれたタッチセンサーです。ここに触れるとランプが灯ります。また、本体背部には調光用のスライドスイッチがあって、無段階に光量を変化させることができます。
 尚、ベースの底には転倒感知用のスイッチがあります。このスイッチが自重で押し込まれていないと、LS-R10 は動作しません。このスイッチの位置と形状の問題で、設置場所を選びます。ラタンチェストやワイヤーラックの上なんかでは、使えないことがありますね。

LS-R10 Full Open 本体とランプシェードの固定箇所を軸にして、本体自体も縦に大きく開く構造となっています。そして、蛍光管ランプが現れます。
 蛍光管は、本体が開くと点灯するようになっていますが、本体背部の調光スイッチに隣接したスイッチで、蛍光管だけを消灯する事も可能です。
 左の写真は、本体(蛍光管ランプ)を最も開いたときのものです。


 写真の LS-R10 は、本体カラーがチタン、砲弾型ランプシェードがブラックです。
 このシリーズのイメージカラーは、ヴァイオレットの本体にレモンイエローのシェードだったと思います。ブラックのシェードは樹脂の地の色ですが、レモンイエローは艶消し塗装でした。ヴァイオレットも艶消し塗装で、金泥調のチタンとはずいぶん趣が異なります。
 ちなみに、本体外装は金属(板金絞り加工)です。また、ベースの色はシリーズ共通で、マットブラック仕上げの樹脂ですね。


 シャープ照明スタンド LS-R10 は、キュートで使い勝手もよくとても気に入っています。ただ、イメージカラーを選ばなかったのは、ちょっと後悔してます。もう一台買えばよかったなぁ…。



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