2002年09月14日

Windows

〜Windows 2000 で ACPI から APM へ変更する〜



 Windows 2000 では、マザーボードの電源管理機能が ACPI に対応している場合、自動的に ACPI 機能がインストールされます。しかし、ハードウェアを増設したりソフトウェアをインストールした際に、それらが ACPI に対応していないため不具合が発生することが稀にあります。
 ACPI は、一つの IRQ を複数のデバイスへ勝手に割り当ててしまいます。マザーボードの BIOS で PCI スロット毎に IRQ を割り当てても、ACPI の割り当てが優先するためビデオキャプチャデバイスなどで不具合が生じることがあります。また、クロックアップをした PC では、ACPI を使わない方が安定する場合もあります。

 ACPI システムとして Windows 2000 をインストールした PC の電源管理を旧来の APM システムへ変更する手順は、Windows 2000 を再インストールすることになっています。
 しかし、Windows のデバイスマネージャを利用して、Windows 2000 を再インストールすることなく APM システムへ変更することも場合によっては可能です。当ページでは、再インストールせずに電源管理を ACPI から APM へ変更する手順の例を以下に示します。
 尚、どんな環境でも成功するとは限りません。結果を保証しておりません。あくまでも参考程度としてご利用くださいませ。


  1. CPU カーネル構成の変更

    1. Administrator 権限でログオンし、システムのプロパティからデバイスマネージャを開き、コンピュータのプロパティを開く。
      デバイスマネージャ

    2. 「ドライバ」タブを選び、「ドライバの更新(P)」をボタンを押す。
      コンピュータのプロパティ

    3. デバイスドライバのアップグレードウィザードが開始されます。
      デバイスドライバのアップグレードウィザードの開始

    4. 既知のドライバを表示して、その一覧からドライバを選択します。
      既知のドライバを表示

    5. 「このデバイスクラスのハードウェアをすべて表示」として、製造元は “標準コンピュータ”、モデルとして “標準 PC” を選択します。
      標準 PC を選択
       お察しのように、マルチプロセッサ PC への更新などもできそうですね。APM を使うデュアルプロセッサ PC へ変更するには、“MPS マルチプロセッサ PC”を選べばいいわけです。とは言え、結果は担保しません。

    6. 標準 PC へアップグレード

    7. 「完了」ボタンを押すと、再起動ダイアログが現れます。Windows が終了して PC の再起動が始まったら、Windows を起動させずに PC の BIOS 設定画面を表示させます。
      標準 PC へのアップグレード完了







  2. BIOS で電源管理設定を変更する

     PC の BIOS 設定を起動して、電源管理を変更します。
     下記は AWARD BIOS の例。ここでは、「POWER MANAGEMENT SETUP」で「ACPI function」を “Enabled” から “Disable” へ変更します。また、「PM Control by APM」を “No” から “Yes” へ変更して内容を保存します。
    BIOS の電源管理設定を変更する
    *手順の詳細については、それぞれの PC やマザーボードに付属の取扱説明書を参照してください。

     BIOS 設定後、Windows を起動します。 起動途中で Windows がフリーズする場合には、ハードウェアリセットをして再び BIOS 設定画面を立ち上げ、電源管理を元の状態に戻して下さい。
     フリーズしたのは、CPU カーネルが正常に「標準 PC」へ変更されなかったか、ACPI の一部サービスが残っているためと思われます。Windows が起動後、デバイスマネージャで CPU のプロパティを再確認して下さい。また、“標準 PC”へ変更されている場合には、下記D項を参照して ACPI に関連するサービスを“無効”としてみましょう。





  3. APM を追加する

     「画面のプロパティ」の「スクリーンセーバー」タブやコントロールパネルから「電源オプションのプロパティ」を開いたとき、「APM」タブが現れないことがあります。
     標準 PC カーネルで Windows の終了に併せて ATX 電源を切るには、「電源オプションのプロパティ」に「APM」タブが現れていて、「APM」タブの「アドバンスドパワーマネージメントを開始する」にチェックが入っている必要があります。
     「APM」タブが現れない場合には、次の手順で APM をインストールします。

    1. システムのプロパティからハードウェアウィザードを開始する。
      システムのプロパティ

    2. ハードウェアウィザードの開始

    3. 「デバイスの追加/トラブルシューティング」を選んで次へ。
      デバイスの追加

    4. “新しいデバイスの追加” を選んで次へ。
      新しいデバイスの追加

    5. 一覧からハードウェアを選択します。
      一覧からハードウェアを選択

    6. “NT Apm/レガシ サポート” を選択します。
      NT Apm/レガシサポートを選択

    7. “NT Apm/レガシ インターフェイスノード” を選択します。
      NT Apm/レガシインターフェイスノードの選択

    8. NT Apm/レガシインターフェイスノードのインストール

    9. 「完了」ボタンを押し、画面の指示に従います。
      ハードウェアの追加ウィザードの完了







  4. ACPI 関連サービスの停止

     上記手順で “NT Apm/レガシ インターフェイスノード” を追加したにもかかわらず、「電源オプションのプロパティ」に「APM」タブが表示されないことがあります。ACPI 関連サービスが削除されずに動作していると、このような不具合が起こります。

     「コントロールパネル」の「管理ツール」を選択し、「サービス」を起動します。名前に “ACPI” が入ったサービスのプロパティを開き、「全般」タブにある「サービスの状態」を“停止”して、「スタートアップの種類」を“無効”へ変更します。

     システムを再起動しても「APM」タブが表示されない場合、BIOS バージョンなどの理由による不具合が考えられます。APM への変更を諦め、ACPI で利用しましょう。
     尚、元に戻すには、上記手順を遡るか、Windows 2000 を CD-ROM ブートして、修復セットアップすれば元の ACPI カーネルへ戻すことができます。但し、修復セットアップの前に、BIOS 設定で ACPI 電源管理へ設定し直すことを忘れないで下さいね。





  5. TXTSETUP.SIF の変更

     将来、修復セットアップをする場合などに備えて、セットアップ情報を “ACPI PC” から “標準 PC” へ変更しておきます。

     TXTSETUP.SIF をテキストエディタで開き、[ACPIOptions] セクションの “ACPIEnable = 2” もしくは “ACPIEnable = 1” の記述を “ACPIEnable = 0” へ変更して上書き保存します。
    txtsetup.sif の変更
    「ファイルやフォルダの検索」を利用して、txtsetup.sif ファイルを表示し、プロパティで読み取り属性を解除してからテキストエディタで編集します。

    ACPIEnable ;

    0 - ACPI will be disabled at install time regardless of the BIOS.
    1 - ACPI will be enabled at install time if an ACPI BIOS is present.
    2 - ACPI will be enabled on the GoodACPIBios list and ACPIBiosDate

尚、総ての作業が終了した後に、今一度システムの再起動を行うことをおすすめします。

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