1999年12月08日

Windows

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〜Win95 & 98 HDD フォーマット手順〜



 Windows パソコンに増設した HDD は、FDISK,FORMAT の順で初期化することによって使用できるようになります。
 HDD の取付作業後、Windows を起動してからの増設 HDD 初期化手順の一例を以下に示します。


  1. FDISK の実行

    1. MS-DOS プロンプトを起動し、fdisk とタイプして Enter します。
      FDISK コマンドの実行

    2. 「Y」キーを押して Enter します。
      FAT32 の選択
       「N」キーを選択すると、FAT16 でフォーマットすることになります。

    3. ハードディスクセットアッププログラム、いわゆる FDISK が起動します。
      起動時には、セットアップ対象が1台目の HDD になっていますので、「5」キーを押して「Enter」キーでリターンすることにより、「現在のハードディスクを変更」メニューに入ります。
      現在のハードディスクを変更

    4. ドライブの番号をテンキーで選択して、セットアップ(初期化)する HDD を指定します。
      増設したドライブを初期化対象に指定
       ちなみに HDD の数え方ですが、プライマリー IDE マスターが1番で、このドライブに OS がインストールされます。2番がプライマリー IDE スレーブ、3番がセカンダリー IDE マスター、4番がセカンダリー IDE スレーブという順です。IDE の次に SCSI や USB 接続の HDD が接続順に数えられます。
       しかし、SCSI ID などで順番が入れ替わりますので、複数の HDD が接続されている PC で FDISK を行う際には、メニュー“4”の「領域情報の表示」で確認しながら実行します。

    5. 現在のハードディスクが、指定したドライブ番号になっていることを確認します。
      「1」キー押下後「Enter」キーで、「MS-DOS 領域または論理 MS-DOS ドライブを作成」メニューに入ります。
      MS-DOS 領域または論理 MS-DOS 領域を作成

    6. 「2」キー押下後「Enter」キーで、「拡張 MS-DOS 領域を作成」します。
      拡張 MS-DOS 領域を作成
       ちなみに、「基本 MS-DOS 領域を作成」としても初期化は可能です。
       しかし、基本 MS-DOS 領域は拡張 MS-DOS 領域内の論理 MS-DOS ドライブに対して、ドライブの割り当てが優先されます。

       例えば、元々内蔵されている(Windows がインストールされた)第1 HDD がパーティション分割されていて、Windows のマイコンピュータからは C,D,E の3つのドライブとして見えているとします。この場合、C ドライブは基本 MS-DOS 領域であり、D と E ドライブは第1 HDD 内の拡張 MS-DOS 領域上に作られた論理 MS-DOS ドライブです。このような環境に基本 MS-DOS 領域を作成した第2 HDD を増設したとします。
       すると、第2 HDD は D ドライブとなり、第1 HDD 内の論理 MS-DOS ドライブは E,F ドライブとなります。

       更に、第2 HDD をパーティション分割して基本 MS-DOS 領域と拡張 MS-DOS 領域とを作成し、拡張 MS-DOS 領域内に論理 MS-DOS ドライブを1つ作成した場合には、第2 HDD の基本 MS-DOS 領域は D ドライブ、第1 HDD 内の論理 MS-DOS ドライブは E,F ドライブ、第2 HDD 内の論理 MS-DOS ドライブは G ドライブとなります。

       このように、基本 MS-DOS 領域と論理 MS-DOS ドライブとをそれぞれ複数混ぜてしまうと、Windows から見えるドライブと実際の HDD のならびは一致しなくなります。Windows をインストールしない領域は、すべて拡張 MS-DOS 領域として初期化することをおすすめします。

    7. 「Enter」キーを押すと、増設した HDD の総てを「拡張 MS-DOS 領域」としてセットアップします。
      拡張 MS-DOS 領域の作成

    8. 拡張 MS-DOS 領域の作成中

    9. 「Esc」キーを押します。
      拡張 MS-DOS 領域の作成完了

    10. 「Enter」キーを押すと、「拡張 MS-DOS 領域内に論理 MS-DOS ドライブを作成」されます。
      拡張 MS-DOS 領域内に論理 MS-DOS ドライブを作成

    11. 拡張 MS-DOS 領域内に論理 MS-DOS ドライブを作成中

    12. 「Esc」キーを押します。
      拡張 MS-DOS 領域内に論理 MS-DOS ドライブを作成完了

    13. 「Esc」キーを押します。
      FDISK メニューへ戻る

    14. 「Esc」キーを押して FDISK を終了します。
      FDISK の終了

    15. “exit”と打鍵して“Enter”キーを押せば、MS-DOS プロンプトは終了します

    16. MS-DOS プロンプトを終了し、スタートボタンで「Windows の終了」を選び「再起動する」でシステムを再起動します。






  2. FORMAT の実行

     FDISK 作業を終了してシステムを再起動した後、再び起動した Windows のマイコンピュータを開くと、増設した HDD が追加されたドライブアイコンとして表示されます。

    1. 追加されたドライブアイコン上で右クリックし、ポップアップメニューを開きます。
      そして、フォーマット(M)...を選択します。
      フォーマット

    2. 通常のフォーマット(F) のラジオボタンを選び、“開始(S)”ボタンを押します。
      フォーマットダイアログ

    3. フォーマットを行うには、“OK”ボタンを押します。
      フォーマット実行の確認

    4. フォーマット実行中

    5. “閉じる”ボタンを押した後、表示されるメッセージに従います。
      フォーマット結果ダイアログ

    尚、総ての作業が終了した後に、今一度システムの再起動を行うことをおすすめします。

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